こんにちは、こちらをご覧いただきありがとうございます。
高齢化社会が進んでいますが、高齢になると遠くなるのが耳ですね。
身内やご近所のお年寄りにもそういう方がいらっしゃいませんか。
また、年齢には関係なく難聴の方もいらっしゃいます。
そんな聴き難さを補うモノが「補聴器」ですが、筆者の義母もそうですが、大抵のお年寄りは補聴器を嫌がるようで、プレゼントであげたくても拒否される場合が多いと思います。確かに補聴器を着けているのがわかるので、年寄に見られたくないという気持ちもわかるのですが。
でも最近はイヤホンの進化に合わせて、「集音器」という補聴器以外の難聴を補ってくれるモノが出ています。
そんな中で装着しても違和感がない「これならイケるかも」という集音器が見つかったので、今回は、『cheero(チーロ) Otocarti MATE 軟骨伝導イヤホン』をご紹介します。
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホン(集音器)の口コミ
やはり気になるのは実際に使っている人の口コミですよね!
リリースされて日が浅い(2023年5月)ですが、結構口コミが出ています。今後特徴的な評価があれば追加や更新をしていきますね。
まずは一番気になる悪い口コミから・・・・・
悪い口コミ
- 装着感が悪く聞こえにくい
- 集音性能がいまひとつ
- 聴力が低いとあまり効果がない
一般的なイヤホンと同じような装着ですが、集音器を首からぶら下げる軟骨伝導の装着なので装着感には個人差が影響するようです。
骨伝導に限らず一般的に集音器の集音性能はいまひとつのようです。聞きたい音以外に衣類との擦過音などを拾うケースがあるとのこと。現状の性能レベルなので、ボリューム調整や集音器の向きなど少し工夫が必要です。
もっとも大切なポイントは、これは補聴器ではなく”集音器”ということです。
重要なのは、これは補聴器ではなく”集音器”ということ!
良い口コミ
- 骨伝導イヤホンより断然音がいい
- 聞こえにくかった人の声がしっかり聞こえる
- 片耳ずつボリューム調整できるのもいい
- 母に購入したが使いやすく聞き取りやすいといっていた
- デザインが補聴器みたいにダサくない
装着がフィットすればしっかり聞こえて骨伝導より音がいいと。
補聴器と比べイヤホンタイプのデザインなので、やはり装着への抵抗感はないようです。
左右のボリュームを別々に調整できるのも高評価でポイントが高いと思います。
やっぱりデザインって気になるよね!
集音器と補聴器の違いって?
「集音器」と「補聴器」どちらも耳を聴こえやすくするイメージですが、違いをはっきりさせておきましょう。
集音器は
「集音器」は、周囲の音を大きくすることで、日常生活での聴こえにくさを軽減する"音響機器"になります。
聴こえ難さを補うという機能は同じだけど、医療機器である「補聴器」の基準を満たしていないものが集音器と呼ばれます。
医療機器ではない分、「耳あな型」、「耳かけ型」、「ポケット型」など形状もいろいろで、価格帯も安価なものからあり、家電量販店や通信販売などで気軽に購入できます。
集音器は気軽に聴こえやすくできるけれど、その人に合わせた細かな調整まではできないと覚えてください。
補聴器は
「補聴器」と「集音器」の最も大きな違いは、補聴器は"医療機器"ということです。
医療機器なので国の基準があり、いくつかの機能を兼ね備えてその基準を満たす必要があります。
また、補聴器を使うためには、聴力の測定や聴力に合わせて音の増幅の適切な調整が必要なため、専門店のフィッティングを経て購入することが推奨されており、きめ細やかなケアが必要な分、価格は割高になります。
なので、製造や販売が規制され、補聴器販売店や認定補聴器専門店、認定補聴器技能者のいる店で販売されています。
補聴器は使う人に合わせた"オーダーメイド"の集音器ともいえます。
骨伝導集音器って?
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホンは「集音器」です。
「集音器」というのは「補聴器」と同じように、会話など外の音が聞こえにくいときにそれを補うモノで、音を集めて音量を調節して耳(鼓膜)に届けてくれます。
それを実現する方法の一つが「骨伝導」で、音の振動が空気ではなく骨を伝わり、鼓膜ではなく蝸牛(聴覚を司る感覚器官)で音を感じる仕組みを利用しています。
イヤホンを耳穴に入れる方式とは異なり、耳穴を塞がないのでヘッドホンをしていても周囲の音をしっかり聴き取れます。
周囲の音を集音器(マイク)で集めて、音量を調整して、骨伝導を利用して聴こえるようにするのが骨伝導集音器で、この軟骨伝導イヤホンもそれを利用しています。
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホン(集音器)の使い方や特徴
cheero軟骨伝導イヤホンの使い方や特徴を整理しておきます。
前提として、このイヤホンタイプの集音器は、加齢性難聴の軽度・中等度難聴の方を対象としています。
シンプルで簡単操作
最近のほとんどの音響機器にあるBluetoothや無線機能はないので、音楽を飛ばしてイヤホンとして聴くことはできません。集音した音を聴きやすくして骨伝導を利用して聴こえるようにします。
シンプルな機能にした分、デジタルが苦手な高齢な方でも簡単に使えるようになっています。
本体にイヤホンを接続し、その本体を首からぶら下げてイヤホンを装着するスタイルです。
全重量は"190g"なので首から下げても重さによる不快感はないと思います。
本体をUSB(Type-C)で充電して電源をONにするだけ、基本それ以外の操作は不要です。
起動した後は、左右独立のボリュームで音量調整するだけ。片耳だけ聞こえづらい場合は、片耳の音量だけ大きくすることも可能です。
軟骨伝導
骨伝導タイプの集音器ですが、cheero軟骨伝導イヤホンは初となる"軟骨を利用する"集音器です。
一般的な骨伝導集音器は、首の後ろのバンドを利用して耳の前の部分に装着します。
一方、このcheero軟骨伝導イヤホンは、イヤホンとは言いながら通常のイヤホンのように耳の穴に挿入するのではなく、耳穴と耳たぶの間にあるくぼみに装着します。つまり耳たぶの軟骨を利用するわけです。
なので、耳穴はオープンの状態になり、使用中も外の音が聞こえます。
通常のイヤホンと異なり耳の穴を塞がないので、蒸れないし装着による違和感や不快感も他の骨伝導タイプより少ないはずです。
見た目はワイヤ型イヤホンと同じような装着スタイルになります。
独自のイコライザーで声をクリアに
集音器の多くはすべての音を増幅させるため、不要な雑音まで大きくしてしまいます。
これに対しcheero軟骨伝導イヤホンは、雑音を除去して声を強調する独自のイコライザーが搭載されているので、周囲の騒音や音量が大きい場所でも、話し声が大きくクリアに聴こえます。
掃除が楽でいつでも清潔
イヤホンの部分のかたちが振動を伝える球体なので、スピーカーになっている通常のイヤホンのような凹凸がなく、耳垢や埃などは溜りません。
球体なので汚れても簡単に拭くことができ、常に清潔な状態を維持することができます。
毎日利用するものなので使用時間が長くなりそうですが、いつでもきれいな状態で気持ちよく装着できるのは有り難いですね。
利用可能な時間
大容量のバッテリーにより、1回のフル充電で約10時間の使用ができます。
途中の休憩などを考慮すれば、追加の充電なしでほぼ1日中使えそうです。
日常生活で会話を楽しむために使うなら、充電用のバッテリーを持ち歩く必要がないのは高ポイントですね。
ハウリング防止機能
ハウリング音(ピーピー音)を抑制し、不快感を軽減する機能が搭載されています。
集音した音を増幅することが基本になるので、スピーカーの音をマイクで拾って増幅してしまうハウリングが懸念されますが、この防止機能でハウリングが起きるケースはかなり減りそう。
ハウリングが発生してもどう対応すればいいのかわからないので、とくに高齢の方が使用する場合はこれはありがたいです。
集音器に見えないデザイン
画像のとおり一見イヤホンに見えるシンプルでスタイリッシュなデザインです。
どんな服装でもどんなシーンでも馴染みそうなデザインなので、周囲に集音器(補聴器)と気づかれずに気兼ねなく使用することができます。
「集音器を使いたいけど装着しているのを知られたくない」という方は結構多そうなので、そんな悩みを解消してくれそう。
防水対応
"IPX5"(※水滴レベルの防水等級)相当の防水性能を備えています。
装着しながら遭遇する、家事で水を使ったり、突然の雨などによる水滴程度なら安心して使用できます。
日常生活ではあまり水を気にせずに使えるということです。
cheero(チーロ)ってどこのメーカー?
「cheero(チーロ)」というメーカーはあまり馴染みがないメーカー名だと思いますが、日本のメーカーです。
大阪市に本社がある「ティ・アール・エイ株式会社」という会社の一事業部で、モバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンのブランド名になっています。
モバイルバッテリーの「ダンボー」シリーズは結構知られているかもしれません。
中国で製造していますが、元々30年以上工場用の部品などを製造して日本で販売してきている会社なので、品質やアフターサービスもしっかりしているメーカーではないかと思います。
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホン(集音器)の値段は?
cheero(チーロ) 軟骨伝導イヤホンの値段は、29,480円(Amazon価格のため変動あり)です。
骨伝導集音器としては高い部類になりますが、他にはない軟骨伝導や聴こえやすくするためのイコライザー機能など、目的を絞り搭載する機能を限定したり、初めて搭載した技術などを考えるととくに高いということはないと思います。
補聴器と比べると圧倒的に安くて、集音器としての実用性・実効性を考えれば納得できる値段ではないでしょうか。
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホン(集音器)のメリット/デメリット
cheero(チーロ) 軟骨伝導イヤホンを利用するメリット/デメリットは……
●デメリット
- 本体を首からぶら下げるので、動作によっては邪魔になる
- 持続時間がMax10時間程度なので、仕事などで使う場合は追加充電が必要になるかも
デメリットといえるほどではありませんが、使いやすくて長時間使うようになるとバッテリーの持続時間が物足りなくなるかもしれません。
充電方法がUSB充電のみなので、モバイルバッテリーを念のため携行した方が安心できます。cheeroはモバイルバッテリーのブランドですし。
〇メリット
- 装着時にイヤホンに見えるデザイン(集音器には見えない)
- 話し声が聞こえやすい(イコライザー)
- 左右の聴こえ方に合わせて音量調節ができる
- 耳穴を塞がないので外部の音が聞こえる
よくある骨伝導集音器でも補聴器を装着しているようには見えにくいですが、この集音器はパッと見イヤホンに見えるので、圧倒的に装着する際の抵抗感は少ないでしょう。
声を聴き取りやすくすることに絞り込んだ機能も、目的が明確で使いやすいです。
cheero(チーロ)軟骨伝導イヤホン(集音器)◊ まとめ
cheero(チーロ) Otocarti MATE 軟骨伝導イヤホンについてご紹介しました。
骨伝導方式は直接音を鼓膜に届ける方式より聴こえやすく、装着も耳穴に入れずに耳たぶの窪みに軽く嵌めるだけなので、圧迫感が少なく、軽さも手伝って楽に使えるイヤホン(集音器)です。
何より、まったく集音器(補聴器)に見えないスタイリッシュなイヤホンなので、いままで敬遠していた方も受け入れやすいと思います。
補聴器までは要らないけれど、加齢などで軽度・中等度の難聴を改善したい方は、この集音器を検討してみてください。
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